生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

2018-04-06から1日間の記事一覧

無題5話

確かに読むとは言わなかった。言わなかったけどさ、すげ替え人形は酷いよ。そんなに医者らしくないのかなぁ、私。彼女が寝ている隙に、彼女の手で記録された方のノートを確認する。自分の見たもの/話し・聞いたことは網羅されているみたいだ。これなら実用に…

無題4話

“ 意識が戻ってからはじめて目を開けた時、目の前にあったのは管、管、管。どうやらそれらは全て私の体に繋がっているようだ。 それ以上に異様だったのが、白以外の色が殆ど排除された景色。潔癖な人間が拘るとこんな部屋になるのだろうな、という漠然とした…

無題3話

現在まで浮上しきった彼女は、薬の効果で穏やかに眠っている。急性期病院で出来ることを全て終わらせた後に、回復期病院に移動して本格的なリハビリを開始するだろう。 ベッドの傍らには彼女の物らしい、通信機器がひとつ。この部屋は電子機器の持ち込みが禁…