生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

小説

備忘録?とりあえずのメモ

未練の残る青春を形容する台詞として、『始まる前に終わっていた』というものがあるけれど、そんな訳はない。終われることができるのは、既に始まったものだけだ。始まりと終わりの関係性が反転することは、それら自身の性質上ありえない。 だから、終わった…

おはなしをまとめました

「レーテ」 https://ncode.syosetu.com/n4592fg/ #narou #narouN4592FG

無題3話

現在まで浮上しきった彼女は、薬の効果で穏やかに眠っている。急性期病院で出来ることを全て終わらせた後に、回復期病院に移動して本格的なリハビリを開始するだろう。 ベッドの傍らには彼女の物らしい、通信機器がひとつ。この部屋は電子機器の持ち込みが禁…

無題2話(長め)

―――今、君は何をしている?「えっとね、わたしはいまかすみしょうのけんゆうかい?にいるの! こうすけが『いっしょにやろうよ』っていってたからきてみたの!」無邪気な声を聞きながら、得られた情報を手元の資料と照らし合わせる。とするとこれは4歳頃の彼…

無題1話

窓の外には首都高が見えている。 首都高の脇に、世界的に有名なIT企業の広告看板が設置されているのも見える。 窓を開けば首都高を走る車の音や排気物が無遠慮に押し入ってくるような場所だが、窓を閉めている限り、ここには外の喧騒なんて少しも入る余地は…