生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の備忘録

脳の話をするとしよう

 後期ももうすぐ始まるというのに昼夜逆転が直らず寝付けないので少し。

書きながら寝落ちできれば勝ち。

 

 何の話をし出すかと言えば、タイトル通り脳の話です。知ってる人は知っている、私の去年の夏の出来事に関係する話です。

 

 元々、脳幹部に近い右脳と左脳の間に、AVMという(簡単に言えば脳腫瘍みたいなもの)が生まれつき存在していました。

 

 10万人に1人の割合で発症してしまうもので先天性の、つまり遺伝性ではない病気だそうです。

 このAVM自体は何の悪さも(目に見える形では)しないので、あっても気が付かないまま寿命や他の病気で死ぬこともあるそうです。

 

 ただ、やっぱりAVMが及ぼす影響というのは0ではなく、年に2、3%、50年に1度の割合で破裂する(つまり脳出血)とは言われていました。

 

 この疾患が見つかったのは本当に偶然で、中学生の頃、部活の強化試合で頭を強打して救急搬送された時に検査をして見つかりました。

その時にかかったお医者さんから前述の割合についての説明は受けていましたが、当時は(というか倒れる直前までは)50年に1度なら、社会に出て仕事にも慣れた頃に破裂するんだろう、学業はストレートで修了出来るだろう、と高をくくっていました。

 

 結果としてはご覧のざまです。

 死ぬことはありませんでしたが、左上下肢に(比較的)軽めの麻痺、記憶に若干の障害を抱えることとなりました。

 

 入院している時の記憶もはっきりとある訳ではないのですが、自分やお見舞いに来てくださった方々を俯瞰している風景が何故か記憶に残っています。(※)

 

 最近申し訳ないな、と思うのは、自分の記憶力のなさで、同じ話を何度も繰り返しているのではないか?ということです(よく会う人には多分同じ話しまくってます。ごめんなさい)。

 

 きちんと学んだ上での知識では無いので間違っていると思いますが、少なくとも自分の実感としてある、記憶と記憶障害の話をしてみることにします。

 脳の話をするとしよう。

 

 まず前提として、倒れるまでの記憶は健常者と同程度にはあります……多分。

 問題は倒れた後の記憶です。

 図解できればよかったんですけど、ペンタブが見つからないので文章で頑張ってみます。

 健常者が物を覚えて脳に記録しておく一連のプロセスを改めて言葉にするとすれば、

 “ある記録(思い出)”を脳が得た時、脳は脳幹部(作業机)とその記録を紐で結びつけておきます。

 思い出したい時は、その紐を机に手繰り寄せるイメージですね。

 一方記憶障害を抱えた人も、記録の仕方に関しては健常者と同じです。

 問題は、その紐の強度が弱すぎて手繰り寄せようとしたら度々切れてしまうことです。

 

 忘却については健常者でも普通に起こる現象ですよね?

 健常者が忘却する時、健常者の脳内では前述の紐と、その先にある記憶がいっぺんに消却されているような状況だと理解していただきたいです。

 その上で、記憶障害を抱えた人の忘却についてイメージするとすれば、紐の先にある記憶は健常者と(多分)同程度保持されてはいます。

 ですが、知らない内に紐が劣化していて、引っ張ろうとすると切れてしまうような状況です。(状態的には健常者の忘却と同じ状態)

 つまり、紐の存在は認知している(紐の先に思い出したい事がある事は知っている)状況なのに、肝心の記憶を手繰り寄せられない感じです。

 だから、例えば「誰々と話したい内容」という記憶の塊があるとします。

 その記憶と脳幹部の繋がりは弱く、接触不良を起こした電池のような感じになっています。

 運が良ければ電流が通って思い出せるけど、基本的には思い出せない、と言うような。

 そのような状況下では何が起こるのかと言うと、

 話したいことが存在している事は分かるため、話したい相手に会う度に頑張ってその記憶の塊と接続させるまではいいものの、その記憶が使用済み(既に話した内容)なのかどうかは紐が脆いため分からず、結果として何度も同じ話をしてしまう感じなのかなぁと考えるようになってきました。割とつらい。

 だから、記憶そのものの忘却というよりは、記憶を手繰り寄せる紐の忘却って感じですね。

 でも、ここまで書いたような症状を自覚していても、病院での検査で「正常な範囲」という結果が出てしまった以上は記憶障害とは認められないようです。記憶の検査だからって張り切りすぎてしまった、だって簡単だったもの。

 差し当たって心配なのは就職活動周りですね。記憶力が無の状態でどこまでいけるのか、おらわくわくすっぞって感じです。ちょっとつらい。

 

 もしかしたらまた入院(検査入院)を二週間ほどすることになるかも?まだ決めてないからわからないけど。

 その時は意識朦朧とはしていないはずなので、当時の脳味噌が溶けたようなツイートはしないようにしたいと思います。

 

 どうしよう、結局寝落ちできないまま書き終えてしまった。

 

(※)心理学的には、脳に損傷を受けた結果、幽体(体外)離脱という現象が起こる可能性は全くないわけではなく、前例もあるそうです。