生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

目を合わせる

 コミュ障の私にも、「目を合わせて話すこと」がコミュニケーションをとる上で重要だということは分かる。理解している。

 だから、なるべく人と話す時はその人の目を見て話している。自分の推しと話すことになったら分からないけど。もしかしたら緊張して推しの眼鏡か耳朶か、あるいは喉仏辺りを見てしまうかもしれない。まぁ仮定の話だ、そんな状況にすらならないだろう。

 話を戻そう。それを理解しているのに、私は一番身近な「(少なくとも肉体的には)自分自身ではない人」と目を合わせることができない。
それは、鏡の中の自分だ。左目を瞑って、右目だけで鏡の中の自分の目をのぞき込めば目は合う。だけど、両目で見てみると、どうも目が合わない。どれだけじぃっと見ても目が合わない。
多分、これは脳性麻痺による不具合なのだろう、と、以前評価入院をした際についでに斜視の検査もしてもらった。
でも結果はオールグリーン、異常なし、だ。
物が二重に見えるほど酷い斜視ではないのだから、気にせず放置するのが正しい処置なのだろう。

 それでもやっぱり気持ち悪い。鏡の中の自分の右目(私にとっての左目)は違う方向を向いている。目が合わない、こちらを向いてくれない。
その違和感と向き合う度に、鏡の中の自分に問いかけると気が狂うという、噂のあの言葉が口をついて出てきそうになる。

「お前は誰だ?」