生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の備忘録

安定剤はきちんと飲んでいるのにね。おかしいね

 前にも書いたかもしれない。そして、これは持病だと思って付き合っていかなければならない類のものなのかもしれない。

 やっぱり、私には何もない、と思ってしまうのだ。
知識も、頭の回転の良さも、あるコンテンツに対する考察力、のようなものも、ない。
人とまともに話すこともできないから、一旦ひとつのコミュニティーで浮いてしまうと孤立してしまう。孤立すると、もうそこから立て直すこともできない。
身だしなみの整え方もまともに知らない。どんな髪型が、どんな服装が今の年齢の自分にふさわしいのか、分からない。化粧の仕方なんてもっともっと分からない。
料理すらできない。元々中華的な物ならまぁ……みたいな感じではあったけど、それすらもできなくなった。左手に残る麻痺は、具材を切ることすら困難にさせる。炒める時にフライパンを揺らすことすら困難にさせる。
だから、今主に料理をしているのは父親だ。働いて、帰ってきて、数日分のカレーを作って分けて置いてくれるのは父親だ。私に出来るのは、ご飯を炊くことと、具材を切る必要のない炒め物を作るくらい。
長い距離を歩けない。(左半身が)痛覚寒気痺れ以外の感覚を感じられない。
趣味だと言えるものがない。好きだと自信を持って言えるものがない。好きだと自信を持って言えるくらいの知識量を持つものがない。身体の状態的に、自分が興味を持ったものに挑むことすら許されない。
普通の家庭、なんてものがない。母親は男を作って出て行った。残っているのは、父親が年々白髪を増やして働きながら、“他人とのコミュニケーションが苦手な一人娘”とのコミュニケーションを無理して取っている、悲惨で互いに涙が出そうになる状況だけだ。
お金がない。アルバイトが出来るような身体ではないから。カタワだから。
部屋の掃除が出来ない。布団が畳めないから。頑張って畳めたとしても押入に入れられないから、掃除が出来ない。
大学を卒業するために必要な単位がない。残った単位を取りきれる自信もない。
以前に比べて集中力もない。すぐ気が散ってしまうようになった。
元気がない。出ない。笑顔がまともに作れない。体調が良いことも滅多にない。
明るい未来が見えない。

 逆に、私にあるのはなんだろう。
私にないものを持っている上に上手く生きている人と、私から何もかもを奪ったこの世界に対する嫉妬だ。理不尽だと思う気持ちだ。恨み辛みだ。
オブラートに包むと「暗い気持ち」でまとめられるような、そういった数々のマイナスの感情だ。
物覚えの悪さだ。
せめて大学だけは出なければならない、という使命感だ。
これ以上人に/自分に馬鹿にされたくない、というつまらないプライドだ。
人間関係を構築することに対する恐怖心だ。
麻痺だ、脳に残る傷だ。
慢性的な内臓の気持ち悪さだ。
安定剤に頼らなければすぐに崩れてしまう心だ。
睡眠薬に頼らなければ朝まで寝続けていられなくなった身体だ。
安定剤を服用していても和楽器の音を耳にするだけで泣いてしまいそうになる、弱い心だ。
ホームドアのない駅の線路からの誘惑に負けそうになる心だ。
こういったまとまりのない長文を、くどくどくどくどと書き連ねるような時間だ。
理由がわからない/もしかすると理由なんてない、油断すると何処からか湧き出てくる寂しさだ。

そして、こんなに何にもない上にハンデすら抱えている私なんかと関わってくれる、友人だ。

 本当に訳がわからない。
先日、「なんとなく付き合っているんじゃないですか」と言われたけど、あまり納得がいっていない。
「なんとなく」でこんな自分に時間を割いてくれる訳が、わからない。
だから、関わってくれる彼(女)らの存在を知覚する度に、「素敵で、私自身が積極的に関わりたいと思う彼(女)ら」に対して上記のような「何もなくてハンデがある自分」を省みてしまうのだ。

 そしてこのいちいち省みてしまう癖は、持病だと思って一生付き合っていかなければならないものなのだろう。
本当に生きづらい性格に育ちきってしまったものだな、と自分でも思う。