最悪、違う人ゲスト回でも観に行くだけ観に行って、会場限定物販を入手するという手もあるけど諦めきれない

 ある女の子が「付き合ってほしい」と言ってくれた。
ある男の子が「好きだ」と言ってくれた。
ある好きでもない人に「好きだ」と言った。
ある本当に好きな人に「好きだ、付き合ってほしい」と言えないまま、好きだ、と言う権利すら失ってしまった。

 きっとそういう人生なのだ。その人に嫌われる勇気がないから、好きだということすら伝えられないような。
ふと、中学の時の部活の顧問が、当時学年だよりで「勇気が足りない」というタイトルでコラムを書いていたことを思い出した。内容は思い出せないけど、それを読んだ当時の私がどう思ったかはうっすらと記憶に残っている。

(多分部活に準えているのだろう)
(だけど私は、部活に関して勇気を絞らなかったなんてことはない)
(勇気が足りないなんて、私には関係ない人のことだ)

と思ったのだ。
少なくとも自分の属していた部活に関しては、物理的に当たって砕けるのがイコール勇気だったから、自分には関係ないことだ、と。

 だけど、この年になって気が付いた。本当は私には勇気が足りていない、と。私は臆病者なのだ、と。
当たって砕け散るのが分かり切っていれば、何の期待もせずに当たりにいける。嫌われても構わない/しょうがないと思ったら、余計に。

 当たった時に砕け散るのかどうかが分からないような、嫌われるのが嫌だと思うような人に対して、私は何も出来ない。そうして何も出来ないでいる内に、当たることすら出来なくなるのだ。

 好かれたいけど、自分が好かれるなんてありえないから、せめて嫌われたくない。そんな、臆病で卑怯で、どうしようもない人生。

 そんなことだから、私は後出しでこう言うことしか出来なくなるのだ。

「あなたのことが、好きでした。本当の本当に好きだから、嫌われたくなくて、何も言えなかったけど、それでも好きでした」と。