生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

そうだ、私はひとりぼっちで、お金もないんだ。目を逸らしすぎて忘れていた。

 諸事情で休学して、卒業するまで1年延びた。当然、同期は“元”同期になったし、後輩は“同期”になった。

 私と関わりがある人は、生来の私の性格から容易に推測出来るだろうけれど、私はこの“新しい”同期に友人なんて一人もいない。本当に、一人たりともいないのだ。その事実を改めて突きつけられて、不意に目頭が熱くなった。

 ひとりぼっち。ひとりぼっちだ。



 お金を貯金している。以前のように定期的に流出していくことがなくなったから。だけど、バイトなんてとてもじゃないけど出来なくて、収入はないから、増えることはない。減る一方。

 こつこつ貯めても減るものだから、差し引くと残高が増えないどころか減ることも多々ある。
そんな中で、
“精神を癒すための趣味への投資”
と、
“貯金残高”
とのバランスのちょうどいいところを保つ努力をしている。前者を怠ると私の首は、あってはならない場所に吊されることになる上、後者を怠ると前者を継続的に行うことすら出来なくなるからだ。



 こんな日々を送っていると、アルコール度数が極端に高い、味わうためではなくただただ酔うために作られたようなお酒を飲みたくなる。前後不覚に陥って、止め処なく溢れ出てくる思考をどこかへ流してしまいたくなる。
 けれど私は知っている。
ひとりで、ただただ酔うためだけのお酒を飲むと、私は虚しさと寂しさで、余計に自分の心を傷付けてしまうことを。
思考を流すどころか、思考の海の、いつもより深いところまで沈んで溺れてしまうことを。


 中途半端に壊れているから/中途半端に常人の域を目指せるようなところに立っているから、私は期待してしまうのだ、
「私も常人の域に達することが出来るかもしれない」と。ありもしない幻想を抱いてしまうのだ。
 だから私は、どうせ壊れているのなら/どうせもう常人の域には行けないのなら、完膚無きまでに叩きのめされて、これ以上ないくらいに壊れたい/壊れきりたい、と思う。
 中途半端に希望を持っているから嫉妬するのだ。叶わなかったifに思いを馳せて涙を流すのだ。


 だから───だから、私はもう、人間らしい生活を送れない位に/何なら自分が誰だったかすら思い出せない位に壊れきって、希望すら抱けないようになってしまえたらどれほど楽なのだろうな、と、考えてしまう。