生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

少しだけ。ほんの少しだけ、

 悲しくなってしまった。
色々と頑張った後の自分へのご褒美の一環として、観るのを楽しみにしていた映画を観られなかったから。
別に映画に間に合わないなら食べなくても良いとすら思っていた昼ご飯に無理矢理連れて行かれて、
魅力的な品がひとつもないメニューの中からどうにか選んで頼んだら頼んだで自分のキャパシティを超えた分量のご飯が出てくる始末で。
性格的に出された物は綺麗に食べなきゃと思ってしまう性分だから、全部全部平らげて、気持ちが悪くなって。
「この後映画観に行きたいから早くして」と言ったのに、親は出すまでに時間がかかる料理を選び、出されてからもさらに時間をかけて食べきった。
もう駄目だ、間に合わないと思っていたら、親が無根拠に
「大丈夫、間に合うから」と言い出して。どう見ても渋滞に巻き込まれてるのにもかかわらず、だ。
 結局、6階に映画館がある建物の入口に着いたのは上映開始五分前のことで、エレベーターに乗ったりしていたら、着く頃にはもう当然のように映画は始まっていた。駄目だ、大したことじゃないのに書いていたら何だか涙がこぼれ落ちてきた。
 映画も観れず、胃は気持ち悪く。そんな最悪の状況の中で、私は駅からとぼとぼと、決して近くはない距離を歩いて帰ってきた。

 最悪だ、最悪の気分だ。何一つ良いことがない。
こんな自分が情けなくて、こんな稚拙な文章しか書けないような自分も情けなくて、涙が溢れて止まらない。
どうやら憂鬱症は、私のこころの奥底まで根付いてしまっているらしい。この世界に、“私が何かを楽しむこと”、それすらも否定されている気にすらなってくる。
駄目だ、どうやら私は、その映画をかなり楽しみにしていたらしい。と、本当に悲しくて仕方がなくなっている自分を自覚して思う。