生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

ぐちゃぐちゃになったケーキの写真があるのでいらすとやでワンクッション置きます

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 人って楽しみにしていたことを自分の手で台無しにしてしまった瞬間、悲しさよりも先に驚きが飛び出してきて、後から遅れて悲しみが襲ってくるものなんですね。
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 朝からケーキをひっくり返して死ぬほどテンションが下がっているこじかです。スタッフが美味しくいただきました。メロンのショートケーキの味がしたので多分、この物体はメロンのショートケーキだったのでしょう。


 昨日まで善だったものが、日付が変わった瞬間に悪になる。
さっきまで悪だったものが、日が昇った瞬間に善になる。天使は悪魔になり、悪魔は天使になる。
信じて縋っていた価値観が素知らぬ顔で手のひらを返す。
 だから、天使/悪魔は、善であり悪である/悪であり善である。

 私の場合、脳内に巣食う天使と悪魔はそれぞれ、その時の価値観で善悪を体現している知り合いの姿で現れる。そして二人とも、表現は異なれど同じようなことを唆す。
「死にたくない?」と。

 彼(女)らはあの手この手で私に自分の死を選ばせようとする。その都度に私は抗ってきた。抗えずに死にかけたこともあるけれど、大体は抗ってきた。
抗ってきた、けど。

 あまりにもしぶとく生き続ける私を見るに見かねてか、彼(女)らはアプローチを変えてきた。
「ねぇ、(こじか)。」「生きてるの、しんどくない?」
ああ、と頷きかけた。自分が思い付く限りの、あらゆる自死の手段を用いて自分が死んでいる光景が頭に浮かんできて、いつまで経っても消えなかった。これを書いている今でも消えずに残っている。

 私の未来は真っ暗だ。歩める道があるのかすらも分からない程に。終わりがあるのかすらも分からない程に。
 私の過去は毎分毎秒消えていく。忘れたいことも忘れたくないことも、貴賤なく平等に消えていく。きっと歳を重ねるごとにその消失速度は上がっていって、全ての過去を消去して現在の私に追い付いてしまうのだろう。
 私の現在には何もない。強いて言えば憂鬱症と自己嫌悪と孤独とがあるだけで、あとは何もない。何もないまま現在は過去になっていく。

 死にたい、という能動的な感情がある訳ではない。
死ねたらいいな、みたいな、受動的で無責任な感情があるだけ。生きてるだけでもしんどいのに、これ以上生き続けたくない、というだけ。
 生きるのはしんどい。しんどい。しんどくて仕方がない。
 だって生きていても幸せになんかなれやしなくて。ただ不幸になるしかないのだから。
幸せは歩いてこない。だけど歩いて行きたくもない。まともに動かない片足を引き摺りながら幸せを目指す程の体力も、歩いて行った先に幸せがあると無根拠に信じ込める程の気力もない。

 不幸せだ。お前以上に不幸せな人間は山ほどいるだとか何とか言われようと、それだけは揺るがない。
私は、他人の幸せには左右される癖に、他人がどうであろうと関係なく不幸せだ。
たまにあった嬉しかったことも全て、私の中に常駐している不幸せが黒塗りしてしまう。不幸せの中に呑み込まれてしまう。

 先に進もうとしても、足はまるで泥の中にあるかのように負荷を受けている。どんなに力を込めようともただの1歩たりとも踏み出せない程の負荷が両足にかかっている。このまま後ろにぱたんと倒れ込んで、泥の中に沈み込んでしまえればどんなに楽だろうと思う。いっそのこと、試しに倒れ込んでしまおうか。

 私は予定に生かされている。
予定が無ければきっと、私は何の遠慮もなしに自分をケアするのだろう。ひとまず自分が入れた予定だけはきちんとこなすために、それだけのために、生きている。
今入っている予定を全て消費しきった時、私は多分本腰を入れて自分の死と向き合うことになるだろう。

 しんどくてもなお生き続けるか/しんどいから生きるのをやめてしまうか。どちらかの選択肢を選び取ることになるのだろう。
幸い私には、私が死んで悲しむ家族はいない。私が早くいなくなることを望む家族ならいる。
私が死んで悲しむ程、私に思い入れがあるだろう知人もいない。
自分で書いていて視界が滲んでくるくらいに、私は自分が誰の感情も動かせないだろうことを自覚する。自分がいてもいなくても、世界に何の影響も及ぼさないことを自覚する。

あとは私が判断するだけだ。生きるか/死ぬかを。