生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

思考が続かない

トンツートン

ツートンツートン

ツートントンツートン

ツーツートンツートン

ツートン

トントントンツー

トンツートン

トンツー

 思考がモールス信号のようにぶつ切れに流れていき、何か人間らしく考えることが困難になってきた。

 何かを考えることすら出来なくなると、人は暇を潰すことも出来なくなるらしい。civを起動して、モンゴルシナリオを進めようとした私は、戦略を立てることが出来ず、目先の駒にのみ気を取られてしまった。

他にも思い付く/今の自分に可能な限りの、暇を潰せるコンテンツは何一つなくなってしまって、私は今こうして文字を打っているのだ。

 頭の中の思考回路が絡まって、蛸足配線のごとくひとつところに高負荷がかかり、負荷に耐えきれず断線、一周回って頭の中が空っぽになってしまったようだ。

 私は知らなかったのだが、人は、何かに挑戦する/挑戦とまではいかなくても何かをしようとする度にそれを始める権利すら与えられない状況に置かれ続けると頭がおかしくなるらしい。今私は自分の頭が普通と比べておかしいという自覚が出来てしまっている。

絶対に私はおかしい、普通ではない。普通になれない。

 

 ぶつ切りにされた思考の波、何かを考えた途端に考えたことが彼方へ押し流されていく海。今の私ほど無能な人間もいなかろうと思うと笑えてしまう。家にいる時の私の父くらいしか思い付かない。

 

 何も考えられないと、虚無が襲い掛かってくる。ついでに憂鬱も。それが怖くて、私は覚醒状態を避けて眠りの世界に逃げ込むようになった。

 そんな中微睡んでいたら、急に金縛りに遭って、呼吸もままならなくなった。あの晩冬に首を吊った時の焼き直しのように、

口から息が吸えない、かろうじて鼻からは少し吸える、だけど酸素が足りない、あぁ、私死ぬんだ、意外と呆気ないものだな、だなんて思うくらいに死を身近に感じた。

電車の頭が迫ってくるのを目視し続けた時よりも身近な死であった。

 だけど私は、不幸にもまだこうして生きている。生きてしまっている。

 

 

 ぶつ切れの思考、人間らしいことを何も考えられない状態が続く。私はもう何もしたくないのに、まだ死ぬことができない。