生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

不必要なコミュニケーションたち

 もはや、コミュニケーションの必要性を感じなくなってきた。

 

 

 私はある時点から、あまり人と喋らなくなった。喋りたくなかった訳ではなく、そもそも喋る必要がある場面がほとんどなくなったのだ。

 家では晩ご飯の材料や、公共料金支払いについての業務連絡の諸々がメモ帳に記されているのみで、人間らしいコミュニケーションはとれていない。

 同年代の人たちとも業務連絡が主で、それ以外のコミュニケーションはたまにぽつぽつと、申し訳程度にあるくらいだ。

 

 相手からはどうかは知らないけれど、少なく私の方から感情や背景を酌量して言葉を放つこともなくなった。私の酌量は全て見当違いの方向───最悪の場合、意図していたものの反対側───に行くに決まっているからだ。

私は自分のことすら分かってないのに、相手のことを酌量して、それから発するに適切な言葉を探す、なんて器用なことは出来ない。私には、コミュニケーションは無理だ。

 

 私にはコミュニケーションが無理だから、そのために、人間と関わるのが苦手なのだろうと思う。ましてやこちらから働きかけるなんて夢のまた夢。

 

 

 どうしてこの世界は、口語コミュニケーションに支配されたのだろう。どうして文語コミュニケーションで代替させてくれないのだろう。

 どうして、言葉に無駄/冗長な意味を含ませるのだろう。

 私には何も分からない。