生まれたてのこじか日記

短期記憶がすぐ消える暇人の肉体から乖離して独立した“書き手”という非実在存在の備忘録 この内容が本当か嘘かは“書き手”自身にも分からない

両耳の穴に、シリコン製の針を大量に押し込まれているような不快感

 自分でも嫌になるけれど、これを分かってくれだなんて口が裂けても言えない。

 

 

 私みたいな頭の悪い奴には分からない、不文律みたいなものが普通の人たちの間にはあって、私はそれを知らないから、知らない内にいつの間にか抵触して、どんどん評価が下がっていく。

 

 普通の人たちは、自身が普通であるために、何か特別な、階段の段を飛ばして行く、裏技のような方法───私みたいな障害者には到底理解の及ばないもの───を使っている気がしてならなかった。何かズルをしているのだと思った。

だから私も、それを見つけて実行しなければ、普通の人たちが掴んでいる幸せなんて掴めないと思っていたし、それをする権利と義務があるとも思っていた。

 自分の常識では“やっちゃいけない”に区分されることをやった。苦手なこともやった。喋りすぎた。心を開きすぎた。それらが“普通になるための裏技”だと思い込んで。

 

 結果。当然のように、“普通”にはなれなくて、その上私は友人を無くした。その、友達を無くすような生き方も、この身体に染み着いた。

 

 

 じゃあ、私はどうすればよかったのだろう?それが今でも分からなくて、ただただ苦しい。